特集:蜜蝋ワックスとオイルフィニッシュの違い-ブライワックス&ダニッシュオイル

2022年04月14日

蜜蝋ワックスとオイルフィニッシュの違い

ブライワックス(BRIWAX)とダニッシュオイル(DANISH OIL)がモノ・マガジン4月16日発売号(2022年5月2日号)に掲載されました!

ここではモノ・マガジンに掲載されたブライワックスとダニッシュオイルについて詳しく解説します。

蜜蝋ワックスとオイルフィニッシュの違い

皆さんは蜜蝋ワックスとオイルフィニッシュの違いを、きちんと理解していますか?

見た目が違う?・・・確かにブライワックスは、まさに車のワックスみたいに半固形の練り物のようだし、それに引き換えダニッシュオイルは茶褐色の液体でサラッとしています。

▲ さらさらしたオイル状のダニッシュオイルと、柔らかい半固形状のブライワックス。

ブライワックスもダニッシュオイルも、同じように木部に塗装する塗料ですが、使い方や用途が少し違います。

ブライワックスのような蜜蝋ワックスは、蜜蝋やカルナウバ蝋をブレンドした木部用のワックスで、刷毛で塗るというよりは表面にこすりつけることによって木材を保護します。

ダニッシュオイルのようなオイルフィニッシュは、木材に浸透し表面に塗膜を作らない浸透性塗料と呼ばれるもので、木の質感を生かした仕上がりになります。

ここから、さらに詳しくブライワックスとダニッシュオイルの違い、用途や特徴、使い方を解説します。

ブライワックス・BRIWAX

ブライワックスの歴史は古く、1860年イギリスで生まれました。日本には内装や家具、建具を自分で塗装する文化は残念ながらありませんが、イギリスや北欧、ヨーロッパでは自宅を自分でメンテナンスする習慣があり、ブライワックスも各家庭に常備されているほどスタンダードな塗料となっています。

蜜蝋ワックス塗料の定番「ターナー オールド ウッド ワックス」「ブライワックス」「ウッドラブ ビンテージ ワックス」。

▲ 蜜蝋ワックス塗料の定番「ターナー オールド ウッド ワックス」「ブライワックス オリジナル ワックス」「ウッドラブ ビンテージ ワックス」。

ブライワックスの最大の魅力は手軽にアンティーク感抜群の仕上がりが得られます。ジャコビアンやラスティックパイン・ウォルナット・アンティークブラウン・オールドパインなど、センスの良い幅広い色数と、独特な暖か味のあるツヤ感も魅力の一つです。

そしてウチゲン一押しが、ブライワックス オリジナルの新色『シルバーグレイ』!15年ぶりに発売となったブライワックスの完全新色です。

古き良きアメリカンテイストを表現したい空間に、色褪せた古材(バーンウッド)の雰囲気を醸し出すことができるグレー系のカラーです。

ブライワックス オリジナルの新色「シルバーグレイ」。

▲ ブライワックス オリジナルの新色「シルバーグレイ」。

ブライワックスの塗り方・使い方は簡単!

  1. 下地処理として#240程度のペーパーで表面を研磨、滑らかになったら塗装します。
  2. ウエスやブラシにブライワックスをつけて木に刷り込みます。おすすめはブライワックス製のスチールウール。均一に浸透していきます。
  3. 全体にまんべんなく色がついたら少し時間を置いてからウエスで擦り上げます。磨くことで余分な塗料が落ち、しっとりしたつやに仕上がります。薄いようであればもう一度塗装工程を繰り返します。
※こちらの動画は株式会社リムジンインタナショナルへ掲載許可を取って掲載しております。

下塗りとして、ブライワックス ウッドダイと組み合わせると、より深みのある仕上がりにすることができます。

椅子やテーブルなど衣服の触れるところには色移りの可能性がありますので注意が必要です。また紫外線や水には弱いので屋外で使用する材料には向いていません。

他にもブライワックスの以外な使い方として紙に塗装して磨くことでおしゃれなワックスぺーパーにも!

おうちに飾るもよし、おしゃれな梱包用紙として使うもよし。ぜひ色々挑戦してみてくださいね。

木製の鉢植えに、ブライワックスのウォルナットとシルバーグレーを塗装。

▲ 木製の鉢植えに、ブライワックスのウォルナットとシルバーグレーを塗装。

コピー用紙でもブライワックスを塗るとおしゃれなワックスペーパーに。

▲ コピー用紙でもブライワックスを塗るとおしゃれなワックスペーパーに。

ダニッシュオイル・DANISH OIL

日本では、オイルフィニッシュと言えばワトコオイルのイメージが強いかと思いますが、実はこのダニッシュオイル、世界では一番売れているオイルフィニッシュなんです!

オイルフィニッシュとして代表的な「ダニッシュオイル」「ワトコオイル」。

▲ オイルフィニッシュとして代表的な「ダニッシュオイル」「ワトコオイル」。

ダニッシュオイルとは、ブライワックスと同じイギリスのラスティンズ社の製品で、1920年代にイギリスの家具職人によって開発されました。塗装することで木材に深く浸透し、木材を保護すると同時に何とも言えない温かみのある飴色で、木の美しさを引き出します。また、ダニッシュオイルの最大の特長はなんといっても耐水性! ワトコオイルを始め一般的なオイルフィニッシュと違い抜群の撥水性で水をはじきます。

▲ 撥水性が良い「ダニッシュオイル」。

とにかく撥水性がバツグンなので、テーブルにこぼした水や、コーヒーがシミになりません。

また熱にも強いので、湯呑やコーヒーカップを直接置いても輪ジミになりません。

その為、一般的なオイルフィニッシュではできなかったカウンタートップやテーブル、キッチン回りなど水を使うところでも安心して使えるのも魅力の一つですね。

ダニッシュオイルの容量は、250ml・500ml・1Lの3種類。

▲ ダニッシュオイルの容量は、250ml・500ml・1Lの3種類。

また日本に上陸するにあたり、日本限定で1960年代に発売された当時のパッケージで復刻。シンプルでめちゃくちゃカッコいい!その見た目と性能も相まって、上陸してからは商業誌や有名Youtuberに紹介されたりと注目を集めています。

▲ 注目の商品として日経トレンディに掲載。
※こちらの動画は芸人タケトさんの掲載許可を取って掲載しております。

ダニッシュオイルも塗り方・使い方は簡単!

  1. 下地処理として#240程度のペーパーで表面を滑らかにし、よく混ぜたダニッシュオイルを刷毛で塗装します。刷毛で塗ると、ムラになったり、毛が抜けることがありますので、お勧めはスポンジ刷毛やコテバケです。
  2. たっぷり塗装したら、数分後にきれいなウエスで余分なオイルを拭き取ります。
  3. 4~8時間ほど乾燥させた後、再塗装します。最低3回は塗装を繰り返してください。
  4. 仕上げにスポンジ研磨材などを使用して、木目に沿って軽く研磨します。すると滑らかな仕上がりとなります。

塗り込んでいくと風合いが良くなるダニッシュオイル。

▲ 塗り込んでいくと風合いが良くなるダニッシュオイル。

※ダニッシュオイルは、浸透形仕上げ用塗料です。ブライワックスを塗装した上に、ダニッシュオイルを塗装しても弾いてしまうので、単独でご使用ください。

機能性も兼ね備え美しい仕上がりのダニッシュオイル。

手軽に楽しめるビンテージDIY、ブライワックスとダニッシュオイルで、一味違うDIYをお試しください。

 

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